早いものでもう4年。
無事、東京通信大学を卒業しました。
思い返せば4年間、色々ありました。プログラミングの授業が難しすぎる、とSNS上で特定の教授を非難するような書き込みがいくつか見られ、
その教授を擁護した私も幾人かの人に陰口を言われました。
確かに教授は教え方が上手とは言えませんが、内容はSEとして20年以上この業界にいる私にも役に立つものでした。(ご本人も教え方が上手でないことは認めてらっしゃいます。)
2019年9月に教授にお会いした時に直接お聞きしました。
「プログラミングの授業の内容が良いことは分かるが、”初級”と科目名についているので、初学者が単位を習得できる助けはないのか。」
教授の答えは意外なものでした。
「WS(ワークショップ)を計画したが、出席者が少なく今は行っていない。」
それなら、ぜひWSを開催して学生を助けてくださいとお願いしました。
そしてWSが再開したのです。
WSは新宿校で行われました。毎週火曜日18時からです。
わたしはそのとき名古屋在住でしたが、様子を見に東京まで足を運びました。
すると、出席者はわたし含めて6人。
これでは教授が折角時間を割いているのに現状に対して焼き石に水だと思い、学生主体のWSを主催することにしました。
協力者集めから大学公式SNSでの告知、その陰で大学と教室貸し出しの交渉を行いました。
そして半年後にやっと教室貸し出しの許可を得たのです。
実は、元々大学は通信大学として教室を用意することを考慮していなかったので、その上の団体への手続きに時間がかかったのでした。
大学としても予定の変更を余儀なくされたわけですが、「大学としてもプログラミングの授業の単位取得率の低さを知っており、できるだけ協力したい。」と言ってくれました。
それから2度、新宿校でのWSを開催しました。
普段は大学SNSでプログラミングの質問に答え、新宿校でのWSに備え準備します。
10名ほどの有志が助けてくれました。
教授と、他の科目の先生2名も助けてくれました。
こうして2度の新宿校でのWSは土曜日開催で30名弱参加という、まずまずの成功を収めることができたのです。
そのときのメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
これから大阪校でもWSを行うぞ、と企画しているときに新型コロナが世界中にまん延します。
大阪校でのWSの計画は頓挫しましたが、災い転じて福となす、ZOOMでのWSを毎週開催することができました。
最初は教授に30分のミニ講義を行っていただきましたがあまりに負担が大きいので、すでに単位を取得した学生が代わり替わり講義もしくは簡単な出題を行うよう変更しました。
それは、他の科目の単位を取らなければならない、わたし達学生にはとても大変なことでしたが、学生自身の為にもなりました。
ある学生はプログラミングがあまり得意ではありませんでしたが、この出題によりメキメキと力をつけ、仕事がその方向に変わっていったと言っています。
2021年度末教授が退職され、新しい教授がプログラミングを担当されることになりました。
そしてカリキュラムが調整され、言語の変更と難易度の調整が図られました。
(実はというと、前のプログラミングの授業はやる気と実力のある学生のために難しい問題を作成していたので、初学者は絶対に単位を取れないというものではありませんでした。新しいカリキュラムは課題が少なくなり、クリアすることを前提としているので、もしかすると初学者にとってはトータルで見ると若干難しくなっているのかもしれません。)
それでもWSは存続し、退職された教授も参加してくださることになりました。
そうして徐々に参加者も増え、とうとう新宿校でWSを開催することができるようになりました。
最近開催されたWSは2023年1月21日土曜日、40名弱が参加。教員も7名参加され、学部長も参加してくださいました。
https://twitter.com/tyotsushin_univ/status/1617809445144117248
(その時の大学のTwitterへの投稿。オレンジ色の服がわたし。右下の写真の白髪の方が教授。わたしの両側にいる紳士淑女はこのWSを引き継いでくれる優秀な学生)
WSは参加者が増え、盛り上がっていきました。WSの運営を引き継いでくれる学生も決まり、わたしは心置きなく3月23日この東京通信大学を卒業しました。
本当、色々ありました。
でもやり切った感はあります。
悔いはありません。
ああ、久しぶりに青春しました。
本当に楽しかった。
ありがとう、WSに参加してくれた皆さん。
そしてありがとうございました、筧捷彦教授。